カナダ州別最低賃金 完全一覧【2026年】改定日つき・連邦との違い

カナダのワーキングホリデー(IEC)で働くとき、時給の下限になるのが「最低賃金(minimum wage)」です。結論から言うと、カナダの最低賃金は連邦で一律ではなく、州・準州ごとに定められており、2026年時点で最も高いヌナブト準州(19.75カナダドル)と最も低いアルバータ州(15.00カナダドル)では4.75カナダドルもの差があります。しかも多くの州はインフレに連動して毎年改定されるため、「いつの時点の金額か」を必ず確認する必要があります。この記事では、2026年時点(各州公式ベース)の全州・全準州の一般最低賃金・施行日・今後の改定予定を一覧でまとめ、連邦最低賃金との違いも解説します。
この記事の数値は2026年7月時点で各州政府の公式発表をもとに確認したものです。最低賃金はほぼ毎年改定され、州によっては年2回の改定もあります。実際に働く前には、必ず就労先の州の労働省(公式サイト)で最新の金額と施行日をご確認ください。
カナダの最低賃金は州別?連邦とどう違うの?
カナダで働く人の大半は、働いている州・準州の最低賃金が適用されます。飲食・小売・観光・農業といったワーホリで多い職種は、ほぼすべて州の管轄だからです。一方で連邦最低賃金が適用されるのは、銀行、航空、鉄道、電気通信、州をまたぐ運輸など「連邦規制業種」で働く場合に限られます。連邦規制業種で、その州の最低賃金が連邦より高い場合は、高いほう(州の額)が適用されます。
連邦最低賃金は2026年4月1日に時給18.15カナダドルへ引き上げられました(前年の17.75カナダドルから)。連邦最低賃金は毎年4月1日に前年の全国消費者物価指数(CPI)に応じて改定されます。ただし前述のとおり、ワーホリで働く多くの人には連邦ではなく州の最低賃金が関係します。
カナダ 州別・準州別の最低賃金 完全一覧【2026年】
以下は、2026年7月時点で各州政府の公式発表をもとに確認した、全10州・全3準州の一般最低賃金です。金額の高い順に並べています。年内に改定が予定されているものは「今後の改定予定」に記載しました。
| 州 / 準州 | 最低時給 (CAD) | 施行日 | 今後の改定予定・備考 |
|---|---|---|---|
| ヌナブト準州 | 19.75 | 2025-09-01 | カナダで最も高い。毎年9月1日に改定 |
| ユーコン準州 | 18.51 | 2026-04-01 | 17.94から上昇。毎年4月1日にCPI連動で改定 |
| ブリティッシュコロンビア州 | 18.25 | 2026-06-01 | 17.85から上昇。バンクーバーなど |
| オンタリオ州 | 17.60 | 2025-10-01 | 2026年10月1日から17.95に改定予定。トロントなど |
| プリンスエドワードアイランド州 | 17.00 | 2026-04-01 | 2026年10月1日から17.30に改定予定 |
| ノースウエスト準州 | 16.95 | 2025-09-01 | 毎年9月1日に改定。2026年9月分は要確認 |
| ノバスコシア州 | 16.75 | 2026-04-01 | 2026年10月1日から17.00に改定予定 |
| ケベック州 | 16.60 | 2026-05-01 | 16.10から上昇。モントリオールなど |
| ニューファンドランド・ラブラドール州 | 16.35 | 2026-04-01 | 毎年4月1日にCPI連動で改定 |
| マニトバ州 | 16.00 | (現行) | 2026年10月1日から16.40に改定予定 |
| ニューブランズウィック州 | 15.90 | 2026-04-01 | 15.65から上昇 |
| サスカチュワン州 | 15.35 | 2025-10-01 | 2026年10月1日から15.70に改定予定 |
| アルバータ州 | 15.00 | 2018-10-01 | カナダで最も低い。インフレ非連動で据え置き |
※上記は各州の「一般(general)」最低賃金です。学生・見習い・チップを受け取る職種などは別の額が定められている州もあります。連邦規制業種は連邦最低賃金18.15カナダドル(2026年4月1日〜)が適用されます。数値は2026年7月時点・各州公式で要確認。

ワーホリで人気の州の最低賃金は?(BC・オンタリオ・アルバータ)
日本人ワーホリに人気の州について、もう少し詳しく見てみましょう。
- ブリティッシュコロンビア州(バンクーバー・ビクトリアなど):2026年6月1日から時給18.25カナダドル。カナダの州の中でも高水準で、観光・飲食の求人も多いエリアです。
- オンタリオ州(トロントなど):現行は17.60カナダドル(2025年10月1日〜)で、2026年10月1日から17.95カナダドルに上がる予定です。求人数が多く、日本人にも人気の就労先です。
- アルバータ州(カルガリー・バンフなど):15.00カナダドルで、2018年以降据え置きの全国最低水準です。ただしアルバータは所得税が低く、リゾートエリアではチップや寮付き求人で実質収入を補える場合もあります。
最低賃金は「その仕事で最低いくらもらえるか」の下限にすぎません。実際の時給は職種・経験・地域によって上乗せされることも多く、チップ文化のある飲食業では手取りが大きく変わります。仕事の探し方や職種別の時給感についてはカナダワーホリの仕事の探し方【2026年】州別最低賃金・SIN・Job Bankで詳しく解説しています。
なぜカナダの最低賃金は毎年変わるの?
多くの州・準州が、最低賃金を消費者物価指数(CPI=インフレ率)に連動させて自動的に改定する仕組みを採用しているためです。たとえばオンタリオ州・ブリティッシュコロンビア州・ユーコン準州などは、前年のCPIをもとに毎年決まった日付(オンタリオは10月1日、BCは6月1日、ユーコンは4月1日など)に金額を見直します。ヌナブト・ノースウエスト準州はCPIと平均賃金の両方を使った計算式を用いています。
一方、アルバータ州はインフレに連動していないため、2018年以来金額が変わっていません。つまり「去年見た金額が今年も同じとは限らない」のがカナダの最低賃金です。渡航前・就労前には必ず最新の金額を確認しましょう。

最低賃金から見た手取りと生活費のバランスは?
時給18カナダドル前後の州でフルタイム(週40時間)で働いた場合、額面の週給はおよそ720カナダドル、月にすると約2,880カナダドルが目安です(税・保険料は差し引かれます)。ただし都市によって家賃・生活費が大きく異なるため、時給の高さだけでは判断できません。バンクーバーやトロントは時給も高い一方で家賃も高く、地方やリゾートエリアは時給が低くても寮付きで支出を抑えられることがあります。
都市別の家賃・生活費の目安はカナダワーホリの費用【2026年版】総額・内訳・節約のコツで、寮付き・時給が上乗せされやすいリゾートの仕事についてはカナダワーホリのリゾートバイト完全ガイド【2026年】ウィスラー・バンフの仕事・寮・時給で解説しています。時給と生活費はセットで考えるのがおすすめです。
よくある質問
Q. 2026年のカナダで最低賃金が一番高い州・準州はどこですか?
A. ヌナブト準州で、2025年9月1日から時給19.75カナダドルです。州(準州を除く)の中ではブリティッシュコロンビア州の18.25カナダドル(2026年6月1日〜)が高水準です。
Q. カナダで最低賃金が一番低い州はどこですか?
A. アルバータ州で、時給15.00カナダドルです。2018年10月以降据え置かれており、インフレに連動していないため上がっていません。
Q. 連邦最低賃金とはなんですか?ワーホリに関係ありますか?
A. 連邦最低賃金は銀行・航空・鉄道・電気通信・州をまたぐ運輸などの「連邦規制業種」に適用され、2026年4月1日から時給18.15カナダドルです。ワーホリで多い飲食・小売・観光・農業は州の管轄なので、通常は働く州の最低賃金が関係します。
Q. 最低賃金はいつ変わりますか?
A. 州によって改定日が異なります。オンタリオ・マニトバ・サスカチュワンなどは10月1日、ブリティッシュコロンビアは6月1日、ケベックは5月1日、ニューブランズウィック・ニューファンドランド・ユーコンなどは4月1日が改定日です。2026年10月にはオンタリオ(17.95)・マニトバ(16.40)・サスカチュワン(15.70)・ノバスコシア(17.00)・PEI(17.30)などの改定が予定されています。最新の金額は必ず各州政府の公式サイトでご確認ください。
Q. 表の金額はそのまま手取りになりますか?
A. いいえ。表は「額面(税引き前)」の最低時給です。実際には所得税や雇用保険料などが差し引かれ、飲食業などではチップが加わることもあります。就労にはSIN(社会保険番号)の取得も必要です。